幾つもの賞を取ったり、界隈では評判になっていたようで確かに面白かった。
3時間もの長尺に、普通の映画なら3,4本取れそうな筋書きとアイデアが詰まっていたり、インド映画らしく歌と踊りも盛りだくさん。
出だしからラストまで妙に既視感を感じてしまったのだけど、最後まで見終えて腑に落ちた。
ニューエイジともXジェネレーションとも違う、この独特の感触は『ブレックファスト・クラブ』や『セント・エルモス・ファイアー』に代表される1980年代のハリウッド青春映画、いわゆる「ブラット・パック(Brat Pack)」物ではないだろうか?
痛快なコメディ映画だけれど、世界有数のインドの若者の自殺率の高さといった社会問題にも踏み込んだ作品。
工科大学、寮生活、学生の自殺など、最近の自分にも関わりのある事柄が多くて身につまされてしまったけれど、下品で攻撃的なユーモアにも耐性がある人なら広く楽しめる作品だと思う。
『きっと、うまくいく』
3 IDIOTS
インド 2009
監督 ラージクマール・ヒラーニ
脚本 ラージクマール・ヒラーニ
ヴィドゥ・ヴィノード・チョープラー
アビジャート・ジョーシー
原作 Chetan Bhagat『Five Point Someone』
製作 ヴィドゥ・ヴィノード・チョープラー
出演 アーミル・カーン
R・マドハヴァン
シャルマン・ジョーシー
ボーマン・イラニ
カリーナ・カプール
オミ・ヴァイディア
音楽 シャンタヌー・モイトラー